衣替え
四季があり、気温や天気の変化が大きい日本の風土に即した行事で、平安時代から宮中で行われていました。
衣服だけではなく、家具調度まで季節に合わせて整えていたそうです。
江戸時代に入ってからは、武家服制を中心に行われ、明治以降は公務に携わる人や学生などの制服誕生と同時に、
きものにも季節によって衣替えをする習慣がつくられました。
6月、9月には単衣のきもの着用になります。
単衣のきものは、透けない素材で、裏地を使わずに仕立てたものです。
6月は夏に向かって、涼しげな色や柄のものを、
9月は逆に柄や色味を秋らしくするのがおすすめです。
季節を少し先取りした着用がおしゃれです。
長襦袢と帯、小物はきものより早めに季節を先取りしましょう。
盛夏の7月と8月は、薄物とよばれる透け感のある単衣仕立てのきものを着用します。
帯も透け感のある絽や紗、麻素材のものなど涼しげなものをコーディネートしましょう。
季節感のある柄できものを仕立てる時は、仕立て方にも注意しましょう。